タイトルのこと。
「芸術」ということばではなんとなく仰々しく感じるし、
絵画も彫刻も写真も映像もなにもかもひっくるめて
「アート」ということばを選びましたとお伝えました。
美術館やギャラリー、作品集などでの鑑賞のヒントをやさしく。
「わからない」と思い込まないこと。
「わかろう」と気負わないこと。
あたまでわからなくていい。
まず好きか嫌いかでよい。
からだとこころで「何か」を感じる作品と出会ってほしいと思います。
「何か」とはなにか。
「何か」を感じるためにはできるだけたくさんのアート作品にふれてほしい。
でも愛別町ではほんものにふれる機会はなかなか得られませんので、
テレビ番組や雑誌の紹介など。
ただ理論ありきの作品もあるし、
投機的に値が上がって評判になるアートもあるし、
どんなにいいといわれているものでも
わからないものはわからないでいいのではないかしら、
評論家ではないのだし。
そんな話をざっくりと。
前半の「アート鑑賞のヒント」を終えて質問タイム
「アートとは絵のことですか?」
この質問がよかったのです!
もういちど最初に。
「芸術ということばではなんとなく仰々しく感じるし、
絵画も彫刻も写真も映像もなにもかもひっくるめてアートということばを選びました」
さきほどは美術館などでの鑑賞が中心でしたが、
日常生活でどうアートに親しむかのお話ができました。
陶芸なども日常使いの食器もあれば作家ものの作品もあります。
ファッションもふだん着るふつうの服からアート作品として作られた洋服もあります。
着物も作家の描いた一点物の着物はアート作品といえるでしょう。
アートはむずかしいものではありません。
好きなアート作品に出会うということは
たとえばお茶碗をひとつ買おうとして選ぶのにたくさんのお茶碗をみて
気にいった柄、模様のお茶碗を選びますよね。
そういったようにたくさんみていれば「これだ!」と思うものに出会えます。
日常のなかのちょっとしたアートの話へ。
そのお茶碗はアートとして価値のないものかもしれません。
でもアートと感じるか感じないかは見るひと使うひとの自由。
美しい、好きと感じるお茶碗でごはんを食べることができれば
それだけでこころが豊かになれると思うのです。
カレンダーの写真も写真家の作品です。
気に入った写真があれば切り取って額にいれて室内に飾る、
それだけでも豊かなきもちになれます。
そんなふうに気負わず構えず、日常の暮らしにアートを取り入れてほしいと思います。
「ピカソがぜんぜんわからないんだけど」との声。
準備してよかった!(^▽^)
写真はピカソについてまとめた原稿、4枚分。