「自由なきもちで絵を描こう」出張編。
ひめりんごの花の咲く季節、依頼があっておうちまで伺いました。
7才ふたり 5才 4才 3才 お母さんふたり
子どもたちは水彩絵の具を使った経験はほとんどありません。
はじめから下書きなしで絵の具で描いてもらおうと思っていたのですが
お母さんのひとりが「鉛筆で下書きする?」と聞くと
みんな「する〜〜〜」と返事がありました。
あ〜そうか、、、
下書きや練習に使ってと渡した紙に鉛筆で描くのを見守っていました。
悩みつつ、描いては消しゴムで消し、また描いて消して。
どうしてもちんまり小さく描いてしまうし
「きちんとしたかたちを描く」ことにとらわれちゃっているようでした。
う〜ん、苦しそう〜。
これなんだよね、絵を描くことがきらいになっちゃうひとつの要因。
歪もうが、四角のものが丸くなろうが、はみだしちゃおうがいいのです。
4才、もう疲れちゃってダウン。
もう鉛筆やめようよ〜、絵の具で描いちゃえ〜ってことで
筆洗いに水をいれて、パレットに絵の具を出して水彩紙に描きはじめました。
うわ〜さっきと同じ子どもたち?
楽しそうです。
いっきに描きすすみます。
手をつかってもいい?と質問が。
いいよ〜と返事すると指に絵の具をつけて水玉模様をつけはじめました。
いいでしょ? このふたりの自由で明るい感じ。
できあがってサインをいれて完成です。
手前、まるいかたちの並びがかわいい。
花瓶のピンクの花柄をまるくとらえている、その感覚に驚き。
奥、白い紙に白い花を描くというむずかしいことに取り組んでいました。
その後も描こうという意欲が続いているそうです。
うれしい。
この子はまだくれよんやサインペンもうまく使えない。
筆を持たせてその手を持って、描きたい色を聞いて筆に色をつけました。
色を塗ることはひとりで。
気がつくと同じところを筆でこすっています。
白いとこに白いとこにねといって、塗って塗って完成。
わたし、こんな絵が描きたい。
夕暮れのパリのイメージ。シックな色合いの絵になりました。
おかあさんふたりも健闘。
ひとりとわたしは未完成で終わりました。
続き描いたかな。
わたしはまだ、、、です。