Tiny Happiness

北海道のまんなかあたり「愛別町」から
ほんのりしあわせなこと。
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | -
旭川北高同窓会ポスターメイキング
旭川北高同窓会ポスターメイキングのカテゴリー、仕事から独立させました。

のちほどイラスト、ファッション編はじめます。とってものんびりですが。

学校設立当初から制服が変わっていないというのは今の時代、貴重なことかもしれない。
学ランはめずらしくなりつつあるし。
女の子のあの制服はおしゃれに着こなすのはむずかしい。夏服は特に。
ブレザー、かわいいチェックのスカートの制服が多い今、
着こなしのむずかしい北高の制服をそれなりにかわいく着ている女の子をみると
愛おしく感じます。
ずっと各世代の資料を見ていると、それぞれの時代に流行ったおしゃれというものが
たしかにあってわくわくしました。
そんな空気をお伝えできればと思います。
| 旭川北高同窓会ポスターメイキング | 09:45 | comments(0) | -
旭川北高同窓会 etc メイキング
旭川北高同窓会
ポスター以外に、会誌、チケット、封筒がつくられました。

制作の過程のようすをデザイナー高橋寿香さんに伺いました。
‘ ’ 内は梅津が補足をいれました。


「『原画の雰囲気・風合いを生かすこと』が全てに共通していたことだと思います。
色や雰囲気をそろえることで、全体的に統一されたイメージになりました。
原画は紙自体に凹凸があり(画用紙のような雰囲気)、
そのでこぼこを修正しようかと迷いましたが、
結局それを生かしたことが、原画の雰囲気をこわすことなく
仕上げることができたように思います。


◎A4ビジュアル ‘会誌の表紙’



基本的にはポスターをそのままと考えていたのですが、
冊子の表紙になるということで、
表紙らしくタイトルとサブコピーを上に持ってきたり
ハードデータ ‘ロゴ、マーク、文字など’ を下げるなど、
若干のレイアウト変更をしました。


◎チケット




レイアウト案がいくつかでましたが、
センターで揃えたものが一番バランスがとれていました。
原画のどこをトリミングするのか、
ルーズソックスや甲子園の様子などいろいろ迷ったのですが
フジタ課長が「ぜひリーゼントの部分を」ということで、
リーゼントの写真がメインのトリミングになっています。
結果的にはその部分とコピーの位置との相性が良かったように思います。


◎封筒2種
角2



長3




ハードデータしか入ってなかったら普通の印象なのですが、
カットをひとつ入れることで、ポスター・冊子・チケットと同様に
うまく原画の空気を封筒に落とし込むことができたのではないかと思います。
(カットはもちろんリーゼントの写真です。)

制作物が何点かあると、やはりそれらは共通したイメージをもたせたいものです。
萩原さんや岸さんと話し合い、助言もらったりしながら、
それらがうまくできたので良かったと思っています。」


封筒に使われたリーゼントの男の子のイラストがまさしく
今年の当番学年の空気そのものを表現しています。
学生服はほとんどが短ランに移行、
応援団などなにかのときには長ランを着る生徒がいました。
リーゼント、田原俊彦風ヘアスタイル、そしてYMOがデビューした頃で
テクノカットの生徒も少し。
女の子はセーラー服の上着は短く、スカートは長く。
多くはヘアスタイルは松田聖子風。
もちろん普通の制服を着崩さない生徒はたくさんいました。

クライアントさん(今年の当番学年)の意向を取り入れてのデザイン。
| 旭川北高同窓会ポスターメイキング | 21:36 | comments(2) | -
旭川北高同窓会ポスターメイキング (デザイン〜印刷)
ディレクション&グラフィックデザインがどのように進められていたのか
萩原さんにお聞きしました。

ディレクションは萩原さんととチーフデザイナー岸さんのおふたり。
同窓会実行委員のフジタくんも参加。
カラーカンプイラストが上がってきてからは岸さん・高橋さんチームで制作。
コピーは萩原さん。なんども書き直しと提案を繰り返しました。
わたしもメールと電話にて感想を述べたり絵のイメージとすりあわせたりと参加。
デザインは1案を高橋さん、2、3案を岸さんが担当。
カンプイラストにあった雰囲気で納められるようコピーの文字数などを再調整。
最終的に1案が採用になりましたが、
高橋さんがデザインを担当してたのでそのままフィニッシュまで。
何かある毎、その都度、岸さん・高橋さん・萩原さんの3人で話し合いしていたそうです。フジタくんも参加、色校正などの確認。
細かなレイアウト、原画の紙の質感をどう反映させるか?など。

「本当にその都度、3人で詰めながら作業しましたね〜。」と萩原さん。

原画のサイズはA4程度で小さい。ワーグマン紙はぼこぼこしています。
これをB2サイズまで拡大して印刷するとなると、紙のぼこぼこが汚れのように
あるいは毛羽立ったかんじに印刷されてしまうのでは
という心配がありました。
加えてわたしの描く絵は印刷では色が出しにくく、色が沈んで濁ったり、
反対に明るくすると色が飛んでしまうことがあります。
このふたつの心配を伝えました。
イラストレーターが色校正に立ち会うことはあまりありません。
少なくともわたしの場合は過去一度だけ。
グラフィックデザイナーさん、印刷会社の担当のかた、製版のかたに
「よろしくお願いいたします」。
その道のプロにお任せします。

〜原画の紙の風合いをどのように反映させるか〜
高橋さんにお聞きしました。

「原画と紙の感じがとてもマッチしていたので、
できればそのままの雰囲気でいきたいなとみんなで話し合っていました。
ただ、出来上がったときにちゃんと紙の風合いに見えるかどうかが少し心配ではありました。(ノイズや汚れに見えないか等)
ちなみに、スキャンしたそのままの画像では背景が暗すぎたので、
多少明度の調節はしました。
色校があがって原寸で見てみてそんなに気にならなかったので、
そのまま印刷に進みました。
とにかく原画がとってもステキで、
その懐かしいようなちょっと切ないような雰囲気を生かしたいねと
皆で作業を進めた結果、あのポスターができあがりました!」

最後、ありがたいおことば。うれしい。苦労が報われます。
ほめられて伸びるコだし(、、コという年ではないですね〜(´▽`;))。
楽しい仕事でした、でも正直かなりたいへんでした。
一枚の絵に13点の写真のようなイラストを配置、
13枚の絵を描くのと同じくらいの準備が必要でした。
仕上がったときの一瞬の喜び、じんわりとささやかなしあわせ(Tiny Happiness)、
これがあるから苦しくてもやめらません。

ポスターが刷り上がってきました。
印刷会社は須田製版旭川支社さん。ありがとうございます!
きれいに印刷されています。

印刷で紙の風合いをだした効果が少しでもわかるように、一部拡大してアップします。


描くにあたってメインにしたいと思った昭和ひとけた世代の男の子たち。
現在70歳代。
昭和10年代中盤になるとほとんどぼうずあたまなのですが、
この世代はいろいろでおしゃれ、みていて楽しいのです。


もうひとつメインにしたいと思った昭和10世代の女の子たち。
現在60歳代。
かずちゃん、のりちゃん、まりちゃん、みどりちゃん、
よっちゃん、きょうこちゃん、ちえちゃん、、、、、
アルバムの女の子たちみんなからエッセンスを少しずつ。
詳しくは時代とファッション編で。

やはりモニターでは印刷効果がはっきりみえませんね。
色のある部分は紙、絵の具のにじみが原画より拡大されて効果がでて、
それにあわせて、白地の部分は水彩紙の風合いを印刷で表現されています。
| 旭川北高同窓会ポスターメイキング | 08:48 | comments(0) | -
旭川北高同窓会ポスターメイキング  追記
ポスターカンプ編、コピーのことを書き加えました。
| 旭川北高同窓会ポスターメイキング | 19:34 | comments(0) | -
旭川北高同窓会ポスターメイキング (イラストレーション仕上げまで)
仕上げに取りかかります。
イメージカラーはセピア。
昭和のはじめ頃はモノクロームの写真が退色している色。
現代に近づくにつれて濃く。

使用画材
水彩紙 ワットマン
ガッシュ(不透明水彩絵の具)ウィンザー&ニュートン
黒、白、セピアなど茶系を数色
色鉛筆 
細筆




水彩紙の下に下絵を敷いて、ライトテーブルで下から光をあてて輪郭線を描きます。
その後ガッシュで着色します。

一枚目 失敗
色見がきつい感じがしました。黒の分量が多すぎました。
野球部のシーンの輪郭線を紺系の色にしたのですが、ここだけ浮いてしまいました。



2枚目 失敗、、、
全体にぼけてしまいました。仕上げたのですが、納得できませんでした。



3枚目 気持ち新たに。
できました。
タケシくんのリクエストに答えて、リーゼントの男の子はアップ、
そり込みは深く、少しガン飛ばし気味に。



マックサービス 萩原さんに納品しました。
ポスターの仕上がりを待ちます。

が!
ミス発見!
修正。

3月末、ようやくほっとできました。
| 旭川北高同窓会ポスターメイキング | 18:16 | comments(0) | -
旭川北高同窓会ポスターメイキング(決定〜下絵)
12月23日、会議に出席しました。
出席の実行委員は15名ほど。
ニシブンくんが実行委員長、会議の進行。
リーゼントで背中を少し丸めて
パンツ(あの頃はズボンと言ってました)のポケットに手をいれて
廊下を歩いていた姿を思い出しました。
事務局長は精悍な高校球児だったマツシマくん。
ポジションはどこだったっけ?

三案四パターンを提示。
仕上がりのイメージを言葉で補足、説明。
みなでしばらく感想を話したり聞いたり。

1案、文字の色は赤の方向で進めるということになりました。
タケシくんから「もっとリーゼントをちゃんと描いて」とリクエストがありました。

「あの時の鼓動は、今、ここにある。」
キャッチコピーを変えることになりました。

誰かから「素人がコピー変えてなんて言ったら悪いかな」そんな発言がありましたが、
そんなことはありません。変えて悪くなるなら反対しますが、、、。
最終的によりよいものを作りたい、制作者はそう思って仕事しています。

クライアントさん(依頼主)の”どんな思いを伝えたいか”という気持ちは大切なことです。
それがより明確に見えていると制作者側は取り組みやすく、
より広く深く考えることができる、アイデアが湧くのではと思います。
クライアントさんの思いを見るひとにわかりやすく、
よりよく、すてきなかたちに変えて届けたい、感動を伝えたい、
そういった気持ちを制作者は持っていると思います。
制作する前によく話し合う、考える、
そして客観的に俯瞰的にみつめることはとても大事なことです。

その後、同窓会幹部のかたたちに担当者がポスターのカンプを提示、承諾をとりました。


”どの世代の人たちもなつかしく感じるもの”
資料を集め、どのように構成するかあたまのなかで再構築。
前年度に作られたDVDがとてもよくできていて、
各期のアルバムからの写真、その年のアカデミー賞受賞映画、
ヒットした音楽、テレビ番組、オリンピック、事件などのニュースが
まとめられていました。
それぞれの時代の空気を感じることができました。


自分なりの切り口はなにか?

”それぞれの時代の「制服」をファッションとしてとらえて描く”

「制服」のこだわり、着崩し、小物、ヘアスタイル。

2007年2月下旬、いよいよ仕上げに向かって動くことになりました。

下絵です。



北高の制服はずっと変わらない。
ブレザーの多い今も男子は学生服。やっぱり学ランだよね。
どこかあか抜けないセーラー服&夏服のジャンバースカート。
| 旭川北高同窓会ポスターメイキング | 23:45 | comments(0) | -
旭川北高同窓会ポスターメイキング (ポスターカンプ)
萩原さんとお話ししてコピーはもっとシンプルに、
胸きゅん感、みずみずしさ、ふんわかな感じを出していこうということに。
再々考することになりました。

12月22日
メールにてポスターのカンプが三案送られてきました。
23日同窓会実行委員の集まる会議にて決定します。

1案 二種類
「思い出は、いま、ここにある。」
あの日の記憶はたくさんある。
心のアルバムはいつもめくっていた。
でも今日は、目の前にあの頃の顔がある。

グラフィックデザイン 高橋 寿香さん







2案
「光を見て思い出した、あの頃の時間。」
いつもの風景いつもの時間。ふと顔を上げる。
忘れかけていた思い出がよみがえる。
降りそそぐ光とあの仲間の顔。

グラフィックデザイン 岸 弘恵さん




3案
「あの時の鼓動を、
思い出して踏み出した。」
目を伏せたくなるくらい、
眩しくて、輝いていたあの時間。
あの頃の思い出がそっと背中を押す。

グラフィックデザイン 岸 弘恵さん



| 旭川北高同窓会ポスターメイキング | 23:07 | comments(0) | -
旭川北高同窓会ポスターメイキング (打ち合わせ〜カラーカンプ)
2006年11月、セガワくんからメールと電話で
同窓会のポスター、パンフレットの絵を描くよう連絡がありました。
「12月23日まで。3案、仕上げの状態で。」

ここで、仕上げまでの制作日程の確保の交渉(という抵抗?)(^^)
12月は旭川エスタでの展示「こころにふるふる」が控えていました。
年末進行(年末年始は印刷所がお休みになるので
そのぶん締め切りまでの日程がきつくなります。
ほかにGW前進行、お盆前進行などお休みの前は忙しくなる職種なのです)
加えて、ここのところの体力の衰え、、、
なんとかカラーカンプ
(だいたいこんな感じになりますよという色をつけた付仕上がり見本)
でよいといことにしてもらいました。

11月末、フジタくんから「まもなくコピーが送られてくる」からと連絡。
数日後、マックサービス ディレクター 萩原 紀子さんから
コンセプトとコピー案が送られてきました。

メインコンセプト
「過去・現在・未来」
〜学生時代の自分がいて今の自分がいる、そして未来へ。
 更なる飛躍へのステップはみんなと過ごした学生時代が礎となっている。
 仲間と再会し、あの時代の情熱を思い出し、胸に抱き
 これから進むべき未来へ足を向ける。〜

コピー案が4案
明るい青春を送ったであろう高校生のその後が表現されていました。
ぼ〜っと過ごして「ひたすら眠い」高校生だった
あんまり記憶と思い出がないわたしにはまぶしいすぎる!
「甘酸っぱく気恥ずかしくなるほどかっこいい」と感想述べています。
でもちょっとかっこよすぎてはずかしい、、、
どんな絵にしたらいいだろう、そんな気持ちもありました。

うっかりしていて
ほんとうにうっかりしていて、この段階に至るまで
わたしは絵や過去の作品、仕事などのブックをみていただいていなかったのです。
「こころにふるふる」展示会場に萩原さんが来てくれました。
直接お会いして、作品をみていただきました。
絵のイメージから受けた印象を取り入れて
もういちどコピー練り直しますと言ってくださいました。

コピーとイラストはどの世代の方にもわかりやすくなつかしく感じるモチーフ、
きらきらした10代を表現する光、木漏れ日や夏の光、
そのような感じでいってみようということになりました。

後日コピー案が送られてきました。

「」内がキャッチコピーです。
(広告などで使うことば・文章。
この文章でひとめを引くかひとのこころを「つかむ」かどうか重要。)
そのあとがサブコピー(さらに詳しく説明するための文章)です。

1案
「切なくて立ち止まり、思い出して踏み出した。」
目を伏せたくなるくらい、
眩しくて、輝いていたあの時間。
あの頃の思い出がそっと背中を押す。

2案
「同じ思い出でも、今日が一番輝いてる。」
あの日の記憶はたくさんある。
心のアルバムはいつもめくっていた。
でも今日は、目の前にあの頃の顔がある。

3案
「光を見て思い出した、あの頃の時間。」
いつもの風景いつもの時間。ふと顔を上げる。
忘れかけていた思い出がよみがえる。
降りそそぐ光とあの仲間の顔。

カラーカンプを三案描きました。

どの世代の人たちもなつかしく感じるもの




きらきらした10代、思い出を若葉と木漏れ日で表現したもの




夏 旭川のイメージ 道 希望
ひろがる大雪山連峰 からりとした空気 草いきれ
遠くに住んでいるひとが懐かしく感じる風景
仕上げはもっと手前に草や青い稲が広がっているイメージです



12月中旬、マックサービスさんに提出しました。
| 旭川北高同窓会ポスターメイキング | 08:25 | comments(0) | -
CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
SPONSORED LINKS
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
著作権・版権について
掲載の写真、文章、絵の著作権・版権は梅津真由美にあります。 雑誌の表紙、印刷物などにおいてはそれぞれの出版社さん、クライアントさんにあります。 無断で使用することはご遠慮ください。
メールアドレス
ご連絡はこちらまでお願いいたします umetsu7@potato.ne.jp
モバイル
qrcode
LINKS
PROFILE